荘子

私の書架に「人物・中国の歴史」があり、その中の老子・荘子編を開いてみた。
芭蕉の項でお話したように、芭蕉が尊敬していた荘子を勉強しようと思ったからである。
荘子は紀元前三百年ごろに活躍した道家つまり思想家で、孔子より二百年ほど後に生まれたとある。
荘子の思想は老子を基とするもので、その真理は私のような凡人にはなかなか理解できない。もちろんここで説明することもできないが、芭蕉はそれを理解し感銘を受けたということであろう。
それでも一応お話しすれば、荘子は「とらわれるな」「逆らうな」「小智を捨てよ」と述べて、世の常識的な価値観を否定し、人に視点を合わせるのではなくその視線を天に置いている。生がなければ死もない、繁栄がなければ滅亡もない。つまり生死、存亡は表裏一体だと言っている。現代流にいえば出世がなければ左遷もないと言うことだろうか。
荘子の有名な逸話をご紹介して私の解説に代えさせていただこう。
荘子は妻が亡くなった時に、その妻を前に盆をたたいて歌ったと言う。また、楚の威王が荘子を宰相として迎え入れようとした時に、荘子はこう言って断った。「祭りの日に美しく飾られた犠牲の牛になるよりは、たとえ、どぶの中であっても自由気ままに生きたほうがいい」
それもまた荘子の生死の考え方であろうか。

 芭蕉読み荘子紐解く松の内  英世


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