久しぶりの温泉と蕎麦

昨日お話ししたように、久しぶりに佐賀県富士町の熊の川温泉に行った。
この近くには有名な古湯温泉があり、熊の川温泉はあまり目立たない存在だが、私はなぜかこの温泉が好きである。
熊の川温泉の元湯はぬるい温泉で、湯温はなんと31℃と夏でも冷たいくらいである。ところが、このぬるい温泉が何とも心地よい。湯温が低いので必然的に長い時間浸ることになるが、渓谷の新緑を楽しみながらのんびりと過ごす時間も、これもまた心身のリラックスに最高なのである。
二時間ほど温泉でくつろいだ後は、久しぶりに冷たい蕎麦が食べたくなった。
山中なのでどこかに蕎麦屋ぐらいはあるだろうと当てもなく車を走らせていると、神崎町の岩屋うどんに辿り着いた。
神崎町は全国的にも有名な神崎ソーメンの産地で、それならばこの店も間違いなかろうと寄ることにした。
この店はすぐそばに渓谷と滝を見ることができるのが特徴で、渓谷に張り出すように作られた外の席で食べることもできる。
新緑の渓谷と滝を見ながら、外の席で食べたざる蕎麦はことのほか美味しかった。

  渓谷と滝を背(そびら)に冷し蕎麦  英世

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六月の花ごよみ「柿の花」

むかし、田舎の実家の庭に大きな柿の木があった。当時にしては珍しいゴマの入った甘柿で、季節になるとおやつに弟たちと食べたものである。
ただ、柿の木は枝が裂けやすいので、決して上ってはならぬと父からきつく言われていた。
その柿の木が6月になると白い花をつける。
四角形をした白い可憐な花は強い香りがあり、時期が過ぎるとぽろぽろと零れ落ちて来る。落ちてくる花は役目を終えた雄花で、それが坂道などを転がる様はメルヘンチックである。
この柿の花が咲くと夏はもう目の前である。

   柿の花風にころころ転げけり  英世

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五月が終る

今日で五月が終る。
思えば今年の五月ほどよい天気に恵まれたことはここ数年なかったような気がする。降水量もここ数年の中で最低ではなかろうか。それが良いかどうかは別であるが。
その天気のよさにつられて、山歩きが4回、散歩は空いて入る日はほとんど毎日、散歩を兼ねて植物園に5回も行った。
天気には関係ないが、句会が5回、仕事が12日間・約50時間、そしてシルバー人材センター総会の司会進行も務めた。手前みそだが、今年の司会が一番良かったと家内から珍しくお褒めの言葉を戴いた。
これほど動き回ってもあまり疲れないのは、心の持ちようと健康な体を作ってくれている家内の料理、それに少々の晩酌にあるのかもしれない。
ところで五月の晴を一般的には五月晴と呼んでいるが、実際は旧暦の五月つまり新暦では六月の晴と言うことになる。
それでは五月の晴はいったい何と呼べばいいのだろうか。卯月晴とはあまり聞かないようだが。写真は近所の燕の子で、巣立ちも近いようである。

  我元気五月病とは誰のこと  英世

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私の好きなCM「子犬と少女」

民放のテレビを見ることはほとんどないが、時たま見た番組のCMにいま心癒されている。それは積水ハウスの「少女と子犬」のCMである。
ストーリー仕立てのこのCMは、少女と捨て犬との出会いに始まる。
出会いの当初、少女は子犬から逃げるように立ち去るが、いつまでも追いかけてくる子犬にいつしか足を止め、子犬の方をなんども振り返るようになる.その時の少女の眼がいじらしく、このCMはこの少女の演技で成り立っていると言えよう。
急いで家に帰り牛乳をボトルに詰め、子犬のところに走って戻るがそこに子犬の姿はなかった。それでも少女は子犬のことを忘れることが出来なかった。
ある日、家の玄関先にその子犬がちょこんと座り、少女に呼びかけるように鳴いている。子犬に気付いた少女は喜んで家の中に入れ、それから家族になりいつしか少女も大人になって家を出ていく。
久しぶりに帰ってきた彼女は犬に向って「おばあちゃんになったね」と呼びかけると、犬は「そりゃぁ年も取りますよ」と答え、さらに彼女が「ちょくちょく帰って来るからね」と言うと「たまにでいいよ」と答える。その時の二人の?会話がまたしんみりとしていて楽しい。
ただそれだけのことであるが、バックに流れるCMソングと共に、家と人間の温かく長く付き合いを連想させている。さすがハウスメーカーのCMだと感心しいっぺんに好きになった。
ちなみに私の家はその積水ハウスではないが。

  豆飯や犬と少女の物語  英世

新緑

花の季節が終って新緑の季節である。
山好きの私は新緑を求めて山深く分け入るのだが、新樹の下の山道を歩いていると、何となく目許がしばたき出すことがある。つまり新樹の葉っぱが呼吸をしていて、その葉っぱから発する水分が目を刺激するのである。
それでもかまわずぐんぐんと歩いていると当然のように汗をかき喉が渇く。その時の山水ほど旨いものはない。
一応事前に水は用意して登るが、その山水を見付けたらそっくり入れ替えることにしている。
ただし、山水は消毒されていないので家に持ち帰ることはなく、その場で飲んでしまうことにしている。
山で食べるおにぎりと山水、こんなおいしい至福の時はない。

新緑の山が私を待っている  英世  

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